■自分を愛することから始めた、私のうつ病との向き合い方
私は、ずっと自分のことが大っ嫌いでした。
鏡に映る自分の顔を見ても、「かわいくない」「変な顔」としか思えなかったし、
学校や職場で勉強や仕事がうまくできない自分にも、イライラしたり、情けなくなったりして、
「どうして自分ってこんなにダメなんだろう」と、毎日のように責めてばかりいました。
そんなある日、知り合いからこんなことを言われました。
「うつ病って、自分を愛することで少しよくなることもあるんだよ」と。
最初は正直、「そんなことで良くなるなら苦労しないよ」と思いました。
でも、私にはもう何かを変えるしかなかったんです。
だから、半信半疑でもいいから、言われたとおりに「自分を愛すること」から始めてみることにしました。
■自分を理解しようと決めた日
いきなり自分を「愛する」なんて、難しかったので、
まずは「自分を理解する」ところから始めました。
なぜ私は自分を嫌いなんだろう?
いつからこんなふうに思うようになったんだろう?
ノートに書いてみたり、思い出してみたりして、
ひとつずつ、自分の気持ちに耳を傾けていきました。
・失敗が多くて怒られてばかりだったから自信がなくなったんだな
・可愛いって言われたことがなくて、ずっと比べてしまっていたんだな
・本当は頑張ってきたけど、それを誰にも気づいてもらえなかっただけなんだな
そんなふうに、自分の過去や感情を少しずつ「理解」していくことで、
「私はダメな人間」じゃなくて、「私はずっと傷ついてきたんだ」と思えるようになりました。
■鏡の中の自分に「かわいいね」と言ってみた
次に始めたのは、「鏡を見る習慣」です。
最初は嫌で仕方なかったけど、毎日鏡を見て、
目が合ったら、心の中で「かわいいね」「今日もおつかれさま」って言ってみることにしました。
はじめは「そんなわけない」と思っていたけれど、
続けていくうちに、だんだんと鏡の中の自分がやさしく見えるようになってきて、
「あれ?私、けっこうかわいいかも」って、ちょっと思えるようになったんです。
それはほんの少しの変化だったけれど、私にとってはとても大きな一歩でした。
■「私はよくやった」と毎晩となえる
そして、毎晩寝る前に、布団の中で目を閉じてこう唱えるようにしました。
「私はよくやった」
「今日も〇〇ができたよ」
「失敗もあったけど、それでもがんばったよ」
大きなことじゃなくてもいい。
・今日はちゃんと起きてご飯を食べた
・電車に乗って出かけられた
・人とちゃんと挨拶できた
そんな、小さなことを一つずつ口にして、自分をねぎらってあげるようにしたんです。
それを毎日続けていると、少しずつ心の中にあった「自己否定」がやわらいでいきました。
■気がつけば、私は自分の味方になっていた
あるとき、ふと気づきました。
「あれ?私、前よりずっと自分が好きになってる」
完璧じゃないし、まだ落ち込む日もある。
でも、自分を嫌って責め続けていた頃と比べたら、
今の私は、ずっと優しくて、ずっとあたたかい自分でいられるようになっていました。
■おわりに
うつ病を治す魔法の言葉はありません。
でも、自分を少しでも理解して、自分に優しくしてあげることは、
少しずつでも心を軽くしていく力になると思います。
私は「自分を愛する」なんて最初はできなかった。
でも、「自分を許す」「自分を認める」ところから始めて、
気がついたら、少しだけ、自分のことを好きになれていました。
あなたも、あなた自身を少しずつ、いたわってあげてくださいね。
それが、ほんとうの回復の一歩になると、私は信じています。




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